糖質の食べ過ぎは中毒症状?白米と砂糖は同じ?
食べ過ぎたら太るものと聞かれて何を思い浮かべるでしょうか?
カロリーの高いもの、油っぽいもの、と思う方も多いのではないでしょうか。
たとえば、マヨネーズやバター、あるいは油の乗ったサーロインステーキなど。
そのように考えている人が多いと思いますが、これは間違いです。
食事で体脂肪が増える原因はカロリーや脂肪ではなく、あくまで糖質です。
肥満になってる方の多くは、糖質を1日300g以上摂っています。それ以上に摂っている人も多いです。
それに対して、脂質やタンパク質の摂取があまりに少なすぎます。
結果として、おにぎり、パン、ラーメン、パスタなど糖質に偏った食事をしているのです。
主食のごはん、麺、パン、パスタ、イモ類などの炭水化物は、すべて糖質です。
これら炭水化物は「多糖類」で、消化・吸収の過程ですべてブドウ糖に分解されます。
砂糖は「二糖類」で、やはりブドウ糖に分解されます。
要するに、ごはんを食べるのは砂糖を食べるのとほぼ同じなのです。
こうして分解されたブドウ糖は、小腸から血液中に吸収され、
血中のブドウ糖が増えて血糖値が上がります。
このときに、血糖値が上がり過ぎないようにインスリンというホルモンが分泌され、
血中に溢れたブドウ糖をグリコーゲンに変え、
肝臓や筋肉に蓄えます。
ただ、グリコーゲン貯蔵量は200g程度と限られており、
余ってしまったブドウ糖は脂肪に形を変え脂肪細胞に取り込まれるのです。
これが、科学的に正しい肥満のメカニズムです。
よって糖質の過剰摂取は肥満を加速させてしまいます。
脂肪を食べても太らない!
脂肪は、細胞の膜の材料として、消費されます。
ホルモンをつくるためにも脂肪は必須です。
ある程度の脂肪を摂っても過剰にはなりません。
たとえ摂り過ぎても、そのまま便に出てしまうことが多く、あまり吸収されません。
脂っこい料理をたくさん食べた翌日、トイレの水に浮くような便が出ることがありますね。
あれは、便に脂肪が混ざって水より軽くなっているからです。
このように、脂肪はもともと吸収効率が悪いです。
炭水化物はほぼ100%がブドウ糖として血中に取り込まれます。
これが肥満になる原因となっているのです。
肥満の人に多いのは糖質を食べることをやめられないことが多いです。
これは糖質の中毒症状、依存症状と言っても良いかもしれません。
これは脳がそうさせていると考えられています。
白いご飯、ラーメン、そば、うどん、パスタ、パン、サンドイッチ、お菓子、デザート、コーラなどの清涼飲料水などなど
手軽に食べられて安価な炭水化物がコンビニやスーパーにはたくさんあります。
これを毎日食べていれば誰でも肥満になる可能性があります。
最近は糖質オフや糖質ゼロといった商品も多くみられるようになってきたことがあるように
糖質を控えようというニーズも増えてきたのだと思います。
それでも肥満に悩む方は依然として多くいらっしゃいます。
糖質には強い中毒性、依存性があります。
痩せるためにはカロリー制限が必要だ、と言われてきました。
しかしカロリーを制限すれば空腹を我慢することになります。
それを我慢して続けることは相当のストレスです。
我慢できずに大食いをしてしまうというケースはよくあります。
間違ったダイエット情報に振り回されないようにしっかり理解しましょう。
特に肥満で悩んでいる方は糖質の過剰摂取をやめて、まずはタンパク質や脂質中心の食事に変えてみましょう。
私自身も、もともとは炭水化物ばかり食べている炭水化物中毒でした。
今はタンパク質と脂質中心の食事でたまに炭水化物を摂る程度にしています。
当時に比べて30kg以上のダイエットにも成功しました。
ダイエットに悩んでいる方は一度糖質制限をやってみることをお勧めします。
その際は正しい知識を持った人に指導してもらうのが良いと思います。
間違った糖質制限は健康を害する恐れもありますので注意してください。
皆様の参考になれば幸いです。
ダイエット、絶対成功させましょう!